瀬部さんと鷲見さんの研究成果が電子情報通信学会英文論文誌に採録決定!

博士後期課程の瀬部さんと鷲見さんの研究成果が,電子情報通信学会英文論文誌に採録決定いたしました.瀬部さんは極めて低い電圧で動作するCMOSインバータ回路の構成法を提案し,30 mVの極低電圧で動作するリング発振回路を提案しました.理論的考察に加え,回路シミュレーションやLSIチップの試作評価を通じて,その有効性を明らかにしました.鷲見さんは,極めて低い電圧で動作する否定論理積(NAND)ゲート回路を用いて極低電圧Dフリップフロップ回路(DFF)を提案しました.順序回路の基本構成であるDFFにより,極めて低い電圧で様々な論理演算を実現することができます.詳細な回路シミュレーション,ばらつき耐性評価,そしてLSIチップの試作評価を通じて,その特性を明らかにしました.特に,50 mVを下回る極低電圧での回路特性を確認しました.

  • H. Sebe, T. Okumura, S. Sumi, D. Kanemoto, P. -H. Chen and T. Hirose, “30-mV supply ring oscillator employing recursive-stacking body-bias inverters for extremely-low-voltage energy harvesting,” IEICE Trans. Electron., vol. E109.C, no. 7, pp. -, 2026. [doi]
  • S. Sumi, D. Kanemoto and T. Hirose, “Sub-50-mV extremely low-voltage flip-flop circuit consisting of recursive stacking body-bias CMOS logic gates,” IEICE Trans. Electron., vol. E109.C, no. 7, pp. -, 2026. [doi]