鷲見 真太郎 さんが,独立行政法人・日本学術振興会の特別研究員-DC1に採用内定しました.特別研究員制度は,我が国の優れた若手研究者に対して,自由な発想のもとに主体的に研究課題等を選びながら研究に専念する機会を与え,研究者の養成・確保を図る制度です.任期は2025年4月1日~2028年3月31日までの3年間です.採用される研究員の枠数には定員がありますが,鷲見君のこれまでの研究活動および研究成果が認められ,採用内定となりました.
国際会議 SSDM 2024にて,Li Jingboさん(博士後期課程2年)の研究成果発表が決定!
姫路市文化コンベンションセンター(アクリエひめじ)で開催される国際会議 SSDM (Solid State Devices and Materials) 2024(2024年9月1日~4日)にて,博士後期課程2年のLi Jingboさんの研究論文の口頭発表(9月4日)が決定いたしました.低消費電力で動作し,幅広い負荷電流範囲に対応したキャパシタレスレギュレータ(Capacitor-less LDO)に関する論文です.オフチップキャパシタを不要としたコンパクトな回路構成でレギュレータ回路を実現しています.本発表では,回路シミュレーション及びチップ試作評価を通じて提案回路の有効性を議論します!
- J. Li, Y. Mizuno, H. Sebe, S. Sumi, D. Kanemoto, T. Hirose, “Ultra-low quiescent current capacitor-less low-dropout linear regulator with enhanced load-transient response,” in Ext. Abstr. Solid State Devices and Materials (SSDM), Sep. 1-4, 2024.
SSDM 2024 はこちら:SSDM 2024
電子情報通信学会 英文論文誌 に 瀬部 光 さんと 糸田川 佳克 さんの研究論文が掲載決定!
電子情報通信学会 英文論文誌(IEICE Transactions on Electronics) 特集号(アナログ回路と応用技術(Special Section on Analog Circuits and Their Application Technologies))に,博士後期課程の瀬部 光さんと博士前期課程の糸田川 佳克さんの研究論文の採録が決定いたしました.
瀬部さんの研究論文は,熱電発電素子(TEG: Thermoelectric Generator)からの低電圧を昇圧し,回路利用するためのチャージポンプ回路とそのドライバ回路を提案したものです.60mV以下の極めて低い電圧で動作する昇圧回路の設計手法を提案し,LSIチップで動作実証を行った極めて挑戦的な研究論文です.
- H. Sebe, D. Kanemoto, T. Hirose, “Sub-60-mV Charge Pump and its Driver Circuit for Extremely Low-Voltage Thermoelectric Energy Harvesting,” IEICE Trans. Electron., vol. E107-C, no. 10, pp. , 2024. [doi]
糸田川さんの研究論文は,アナログ信号処理回路において必須となる参照電圧源回路,特にシリコンのバンドギャップ電圧に基づいた参照差電圧生成回路を提案したものです.また,一定電圧の参照電圧だけでなく,その電圧をプログラマブルに変更できる設計手法を提案いたしました.ナノワットの極めて低い消費電力で動作するプログラマブルな参照差電圧源回路の設計手法を提案し,LSIチップでその動作実証を行いました.
- Y. Itotagawa, K. Atsumi, H. Sebe, D. Kanemoto, T. Hirose, “Programmable Differential Bandgap Reference Circuit for Ultra-Low-Power CMOS LSIs,” IEICE Trans. Electron., vol. E107-C, no. 10, pp. , 2024. [doi]
電子情報通信学会はこちら:IEICE
水野さんの研究成果が英文論文誌JJAPに掲載決定!
博士前期課程2年の水野さんの論文が,応用物理学会 英文論文誌 JJAP(Japanese Journal of Applied Physics, Special issue: Solid-State Devices and Materials(SSDM 2023))に掲載決定いたしました.超低消費電力で動作するIoTデバイス向けの電源回路を提案したものです.回路アーキテクチャの提案のみならず,シミュレーションおよびLSIチップの試作評価を通じて,有効性を示しました.
- Y. Mizuno, H. Sebe, D. Kanemoto, T. Hirose, “Ultra-low power low-dropout linear regulator with a load current tracking bias current generator for loT devices,” Jpn. J. Appl. Phys. 63 02SP96, 2024.
国際会議 ICCE 2024 にて論文発表を行いました!
IEEE 42nd International Conference on Consumer Electronics (ICCE 2024) にて論文発表を行いました.ICCE 2024は2024年1月5日から8日にかけてLas Vegas, Nevada, USAで開催され,廣瀬研から津永さん(1月7日), 宮田さん(1月8日)が発表を行いました.宮田さんは口頭発表を行い,津永さんはポスター発表を行いました.
- T. Miyata, D. Kanemoto, and T. Hirose,”Utilizing Previously Acquired BSBL Algorithm Parameters in the Compressed Sensing Framework for EEG Measurements,” in Proc. IEEE Int. Conf. Consum. Electron. (ICCE), Jan. 2024, pp.1-4.
- R. Tsunaga, D. Kanemoto, and T. Hirose,”Noise-Masking Cryptosystem Using Watermark and Chain Generation for EEG Measurement with Compressed Sensing,” in Proc. IEEE Int. Conf. Consum. Electron. (ICCE), Jan. 2024, pp.1-5.
三井さんの研究成果が英文論文誌 JJAPに掲載決定!
社会人博士の三井さんの論文が, 応用物理学会 英文論文誌 JJAP(Japanese Journal of Applied Physics, Special issue: Solid State Devices and Materials (SSDM2023))に掲載決定いたしました.省電力でありながら,安定した出力が得られる電源集積回路技術を提案した論文です.低消費電力動作で特定の周波数における電源変動が抑えられる技術を提案し,その技術を活用したLSIチップの実装・評価を通し,有効性を示しました.
- K. Mii, D. Kanemoto, T. Hirose, “Low Quiescent Current LDO with FVF-Based PSRR Enhanced Circuit for EEG Recording Wearable Devices,” Jpn. J. Appl. Phys. 63, 03SP33, 2024.
論文誌のリンクはこちら:JJAP
論文へのリンクはこちら:doi
松本さんが IEEE Electron Device Society Kansai Chapterより,IEEE EDS Kansai Chapter MFSK Awardを受賞!
博士後期課程の松本 香さんが,2023年10月6日に開催された「IEEE EDS Kansai Chapter 関西コロキアム電子デバイスワークショップ」において,IEEE EDS (Electron Device Society) Kansai Chapterより, IEEE EDS Kansai Chapter MFSK Awardを受賞しました.この賞は,前年度にIEEE主催,共催,協賛国際会議,およびIEEE刊行のデバイス技術関連論文誌に掲載された論文のうち,関西に拠点を置く大学,企業,公的研究機関の研究者が執筆したものの中から,特に興味深い内容の優れた論文を表彰するものです.2022年度に発表した,SSDM/JJAPでの発表論文が高く評価されました.
論文情報:
- Kaori Matsumoto, Ryuki Ikeda, Hikaru Sebe, Nobutaka Kuroki, Masahiro Numa, Daisuke Kanemoto and Tetsuya Hirose, “Switched-Capacitor Voltage Boost Converter with Digital Maximum Power Point Tracking for Low-Voltage Energy Harvesting,” Extended abstract of the 2022 International Conference on Solid State Devices and Materials (SSDM 2022), K-9-07, pp. 800-801, Sep. 26-29, 2022.
- Kaori Matsumoto, Ryuki Ikeda, Hikaru Sebe, Nobutaka Kuroki, Masahiro Numa, Daisuke Kanemoto and Tetsuya Hirose, “Fully-integrated switched-capacitor voltage boost converter with digital maximum power point tracking for low-voltage energy harvesting,” Japanese Journal of Applied Physics, Volume 62, Number SC1071, 2023. [doi]
松塚 凌さんが,博士(工学)の学位を授与されました!廣瀬研の第1号の博士です.
令和5年9月25日に大阪大学銀杏会館にて,大阪大学大学院工学研究科博士学位記授与式が開催されました.当研究室の松塚 凌さんが,工学研究科の桑畑研究科長から 博士(工学)の学位記を授与されました.松塚さんは社会人博士として研究室に所属し,その限られた研究活動時間の中で,大きな研究成果を挙げられ,今回の学位授与に至ったものです.
博士学位論文:
IoTエッジノードデバイスのための低電圧CMOS集積回路技術に関する研究
(2023年6月)
学位授与式では,奥様をはじめ,ご両親も式に参加され,アカデミックガウンを着用された松塚さんの晴れ姿をお祝いされておられました.今後のご活躍を祈念いたします!おめでとうございます!!
“30 mV” の極低電圧で動作するリング発振器の研究発表を行いました!!CMOS回路による極低電圧発振の世界記録を実現!
IEEE 49th European Solid-State Circuits Conference (ESSCIRC) @Lisbon にて,博士後期課程2年の瀬部さんが研究成果の発表を行いました.従来の半導体集積回路では実現が極めて困難であった,極めて低い電源電圧である “30 mV” で発振するリング発振回路を提案しました.机上計算・シミュレーション評価での理論的な解析のみならず,実デバイスでの実証を行っており,セッション会場は少々異様な雰囲気となりました.活発な質疑応答がなされ,注目度の高い研究成果発表となりました.
H. Sebe, T. Okumura, S. Sumi, D. Kanemoto, P. -H. Chen, T. Hirose, “Sub-30-mV-Supply, Fully Integrated Ring Oscillator Consisting of Recursive Stacking Body-Bias Inverters for Extremely Low-Voltage Energy Harvesting,” Proceedings of the 49th European Solid-State Circuits Conference (ESSCIRC), pp. 325-328, Lisbon, Portugal, Sep. 11-14, 2023.
なお,ESSCIRCは,ヨーロッパにおける集積回路系のフラッグシップ会議(今年で49回目)です.来年度から,同時開催されているESSDERC(デバイス系会議(今年で53回目))と合併し,ESSERCとして開催されることになりました.
ESSCIRC 2023の詳細はこちら:ESSCIRC 2023
国際会議 SSDM 2023 にて論文発表を行いました!
International conference on Solid State Devices and Materials (SSDM) 2023にて論文発表を行いました.SSDMは2023年9月5日から8日かけて開催され,9月7日に廣瀬研から三井さん,水野さん,鷲見さんが発表を行いました.三井さんは口頭発表とポスター発表を行い,水野さん,鷲見さんはポスター発表を行いました.
- K. Mii, D. Kanemoto, and T. Hirose, “Low Quiescent Current LDO with FVF-Based PSRR Enhanced Circuit for EEG Recording Wearable Devices,” in Ext. Abstr. Solid State Devices and Materials (SSDM), J-3-04, Sep. 2023.
- Y. Mizuno, H. Sebe, D. Kanemoto, and T. Hirose, “An Ultra-Low Power Low-Dropout Regulator with a Load Current Tracking Bias Current Generator,” in Ext. Abstr. Solid State Devices and Materials (SSDM), PS-12-03, Sep. 2023.
- S. Sumi, H. Sebe, D. Kanemoto, and T. Hirose, “A sub-50-mV supply, recursive stacking body bias NAND gate for extremely low-voltage energy harvesting,” in Ext. Abstr. Solid State Devices and Materials (SSDM), PS-12-04, Sep. 2023.
- K. Mii, D. Kanemoto, and T. Hirose, “Low Quiescent Current Capacitively-coupled Chopper Instrumentation Amplifier in EEG Recording Wearable Devices for Compressed Sensing Framework,” in Ext. Abstr. Solid State Devices and Materials (SSDM), PS-12-06, Sep. 2023.
国際会議詳細はこちら:SSDM 2023