これまで, LSIは製造プロセス技術の目覚しい技術革新によって大きく進展してきました. プロセスの微細化の進展とともに,動作速度の向上,低消費電力化を実現してきました. アナログ回路の消費電力は電源電圧に依存し,またデジタル回路の消費電力は電源電圧の2乗に依存するため, 電源電圧の低減が低消費電力化に極めて有効な手法となっています.
しかし,電源電圧が低下すると,回路システムの安定動作が困難となり,低電圧動作が難しくなってきます. そこで,本研究室では,極めて低い電圧でも安定動作可能な回路設計技術の開拓研究を推進しています. 極低電圧CMOSアナログ・デジタル回路を実現し,回路システムの低消費電力化を実現します.